被害を公開しない利用者も多いので実際の規模を想像することは難しいです。

闇金融の動向

闇金融のデータイメージ

闇金融というのは法律に反して貸金業を営んでいる業者のことですから、定義上はいつの時代にも闇金融が存在することになります。
しかし、闇金業者の営業方法や組織の形態などに関しては昔と今では大きな違いが存在しています。
また、そうした闇金の動向の変化によって、それを取り巻く警察や弁護士といった周りの環境にも変化が生まれてきます。
ということで今回は、闇金融の動向について取り上げていきたいと思います。

 

近年の検挙状況

ニュースなどでは、闇金業者が逮捕されたという話題が頻繁に取り上げられます。
ですが、全体としてどれくらいの数が検挙されているのかといった情報に関しては、多くの方がご存知でないはずです。
ですので、まず初めに近年の検挙状況を簡単に紹介したいと思います。
ちなみに、ここで紹介するのは平成23年から27年までの検挙状況の推移です。

  • 逮捕に至った事件の数 平成23年:366 平成24年:325 平成25年:341 平成26年:422 平成27年:442
  • 逮捕された闇金業者の数 平成23年:666 平成24年:470 平成25年:523 平成26年:558 平成27年:608
  • 検挙に至った法人闇金の数 平成23年:14 平成24年:6 平成25年:12 平成26年:9 平成27年:6
  • 被害者の数 平成23年:50334 平成24年:31528 平成25年:31049 平成26年:16885 平成27年:20946
  • 被害額 平成23年:約117億円 平成24年:約110億円 平成25年:約150億円 平成26年:約98億円 平成27年:約161億円

これを見ると色々なことが分かります。
まず逮捕に至った事件の数は、ここ数年ほぼ一貫して増え続けています。
しかし、その一方で被害者の数はかなり減ってきています。
そしてこの数字とさらに逆行して推移しているのが被害額の数字で、これはむしろ増えているということができます。
つまり、これらのことを総合して考えると、闇金業者による被害は一概に減っているとも増えているとも言えない状況であるということになります。

 

実際の被害の規模は分からない

上記で過去数年間の逮捕に至った事件の数や被害者の数などのデータをご紹介しましたが、この数字を見る場合には一つ注意すべきことがあります。
それは、こうした数字は必ずしも被害の実態を表わしていないという点です。

と言うのも、闇金の被害者の中には周りの目を気にして被害の事実を明かさない方が多くいるため、警察としても被害の実態を全て把握するということはできないのです。
しかも、そうしたケースは非常に多いと考えられています。

もっとも、警察といえど限られた予算と人員の中で対応しなければならないため、巧妙な手口を次々に編み出す闇金に手を焼いてしまうのは仕方のないこととも言えます。

 

最近の流行はソフト闇金

ソフト闇金に騙されるな

最近、闇金業界で流行っているのはソフト闇金と呼ばれる新手の闇金業者です。
これは、従来の闇金とは違ってソフトな営業方法で違法な貸付けを行っている闇金業者のことです。
ソフト闇金と呼ばれている業者に凡そ共通しているのは以下のような点です。

  • 電話対応が丁寧
  • 従来の闇金よりも貸付け条件が良い
  • 小綺麗なホームページを作っている

ソフト闇金は、このような一見良心的に見える方法で営業を行っています。
しかし、その実態は従来の闇金と同じ違法な貸金業者なのです。